プロバレーボール選手矢内ジャスティスが見据える新たな挑戦とは

現役アスリートとして、どんな思いがあるのか、お伺いしてみました

1.アスリートとしての悩みはありますか?

コンディションを維持することは常に考えています。
悩みというものとはまた少し違うかもしれませんが、何かを選択する時には、コンディショニングが大きく自分の判断基準になる事が多いです。

色々な情報が飛び交うなかで全員に対し同じトレーニングや食事がベストではないと思っており、色々と試行錯誤してみたりもしますが、些細な心身の変化に気づき良い時、そうでない時の自分を理解するように心がけています。

2.アスリートとして、コンテストを通じて美や健康、知識を学べることに対してどう思いますか?

シンプルに有難いし嬉しいです!(笑)
自分自身のオリジナルやこだわりはもちろん有りますが、専門的な知識を得れる機会は中々少ないので色々なことを沢山吸収させて頂きたいです。

3.Heritage(伝統)に深く関わる大会に出場する場合、自身の競技経験を活かしてどんな発信をしていけると思いますか。

「どのポジションにいてもその人の、価値は変わらない」ということです。
モデルの活動もそうだと思いますが、同じフィールドで同じ様な目的や志を持ち頑張っている人間が集まると、仲間でもありライバルでもあるため、どうしても人と比較してしまいます。

バレーボールも団体競技なのでコートに入れない時間が多い選手も沢山います。
わたし自身もその経験をしてきました。

ですがコートに入れなくとも、取り組んできた過程をきちんとみてくれている人もいます。
もちろん現役中は結果が全ての世界ですが、その全ての瞬間が自分の中のベストなのであれば私自身はそれで良いと思っています。

思考を変え、そのような角度から考えられるようになってからは以前より切り替えが早くなり、大きく落ち込んだりすることが減っていった気がしています。

そして、バレーボール選手である以前に自分もひとりの"人間"だということを忘れないようにしています。
バレーボールに打ち込む以外の自分らしい時間を取り入れることでバランスを保つことができ、わたしがHappyでいることで、より良いプレーができ、そして周りの人たちにもとても良い影響を与えられると思ってます!

4.アスリートならではの悩みや不安はありますか?

現役引退後の生活や仕事ですね。
現役中には引退後の具体的なビジョンが浮かびづらかったり、一、社会人として社会に出た際に働く上でのマナーや知識など、分からない事が沢山あり、生活していく上でのギャップを感じました。

アスリートという競い合いが当たり前という日常にいて、自分の全てを注いできた分、引退後、自分は何がしたいのかわからなくなり、そんな自分が嫌になり、存在価値がわからなくなったり燃え尽きてしまう人もいると思います。

スポーツに関わる講演やセミナーだけでなく社会に出た時に必要なお金の勉強やセカンドキャリアについて、もう少し具体的なサポートや情報を得る場面を準備してあげることも重要なのではないかと思っています。

5.アスリートだからこそ誇れるものはありますか?

苦労を苦労と思わないことです。
また、困難なことでも、少しでも可能性があるならできると信じられることです。
カテゴリーは違えど、全てにおいてやはり人として大切な事や、自分の中で”変わるけど変わらないもの”があると思います。
それがどんなことであっても目を背けず真剣に向き合うという精神は大切にしています。

6.アスリートだからこそ貢献できることはありますか?

たくさんあると思います。
アスリートは輝いていてカッコいいイメージをもっていて、発言力、影響力もすごく強いと思います。
アスリートならではのアイデアや広い思考で困難があるときも解決のきっかけを作ったりも出来ると思います。
例えば、自分の体験やその競技への思い、今までやってきたことを言語化し形として残すということは、表面的な試合観戦、テレビ、メディアなどだけでなく未来を担うバレーボール選手はもちろん、それ以外の人たちの救いや気づきなになれたりと、何かのきっかけに役に立つことがあるかもしれないと思っています。

実際に文字にすることは簡単ではないですが、選手の数だけ色々なストーリーがあると思います。
スポーツをしている今この時間だけが人生の全てではなくて、この先どうなっていくのか、自分の未来をどうイメージできてるのか、人としてどうなりたいのか?
それはスポーツ選手だけでなく全ての人に共通するものだと思います。

勝ちたい気持ちは目標であり、本当の目的はなんなのか?
きっとアスリートとしての日常の心境や、関わる人々との人間関係、組織との関わり方、それ以外でもアスリート以外の皆さんにも通じる部分はたくさんあると思います。それらが少しでも多くの方のヒントになればいいのではないかと思います。

7.Heritage pageants Japanのアスリートの活動支援をどう思いますか?

凄く魅力的だと思います、セカンドキャリアとして一つの選択肢が増えるなと。
または現役中での同時進行も、新しいスタイルだと思います。
もちろん何をする時も自分自身が頑張る必要がありますが、特にこう言った新しい世界は一人で挑戦することはとても勇気が入ります。
自分一人で手探りでの挑戦ではなく、活動を支援し、教えてもらえたり支えてもらえるという安心感があることで、より挑戦しやすいです。

新しい人生をみつけ、新しい人生を受け止め進む。
そんな多彩な選択肢、スタイルがあって良いんだということを、私らしく、私なりに発信していく事が今はとても楽しく、私の務めでもあると思います。

8.一言何かあれば

一度競技人生を終了し、また現役復帰をしている私にとって、同じバレーボールという世界でも以前とは全く違ったライフスタイルを過ごさせてもらっています。
その分自由が増えれば責任も大きくなります。
プロアスリートとして活動しながらも、昔から興味のあったモデル活動にも挑戦させて貰える。
それはアスリートに対するHeritage pageants Japanの具体的な活動支援や理解があるからこそ感じられることなのだと思います。
今シーズンは2シーズン目となるモンゴルのホブド イジル アルタイン バルスでプレーさせて頂いています。